2012年08月13日

国産飼料100%で育てた近江牛が注目されている

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7月19日に開催された国産飼料100%で育てた近江牛(りんか号)のイベント
「吟撰但馬系プレミア近江牛お披露目会」の様子が日本で唯一の食肉業界紙、
食肉通信に掲載された。

現在の日本における食肉事情は、日本食肉格付協会による枝肉格付基準に沿って
価格が決定される。セリでもA3とA5とでは始まりの価格が違うのだ。

こういった事情から「和牛=霜降り」が絶対的な価値のように思われている。
実際、精肉店の仕入れ担当者や食肉問屋も、サシで価格の優劣をつけている。
いくら仕入れ値が高くても、サシが乏しかったら高く買ってもらえないというわけだ。

しかし、消費者は本当にサシの良く入った霜降り肉を求めているのだろうか?

私なんか焼肉するときは、霜降り肉1枚、赤身肉9枚ぐらいの割合がちょうどいい。
外食で霜降り肉を食べることはほとんどなく、グルメ番組でサシがビッシリ入った肉を
みるだけで気持ち悪くなることがあるぐらいだ(木下牧場の美奈ちゃんも同じことを言っていた)

日本の畜産は輸入飼料への依存度が高く、牛にサシを入れるためには高カロリーな
濃厚飼料が必要だ。

そこで、私たち(きたやま南山、木下牧場)は、良質な赤身肉を作るにはどうすればいいのか、
ということを考え、国産飼料100%でしかも粗飼料(牧草)中心に給餌することに行きついたのだ。

仕上がりは、予想以上にサシが入り少々ガッカリしたのだが、味は予想以上においしかった。

牛肉にはトレーサビリティがあり生産履歴を追求できるが、飼料にはそれがない。
私たちの取組みでは、飼料にもトレーサビリティをつけ、安全面を遡及していきたい。

ただ、安全面を追求すればするほど消費者に届ける価格が高くなってしまう。

私たちがいくら自信を持って世に送り出しても買い手があってこそなのだ。
たとえば、近江牛が400年の歴史があり、日本最古のブランド牛だと言ったところで
消費者が買わなくなれば一瞬にして淘汰されてしまうのだ。

消費者の方には、本当に安全なものを作っていくには経費がかかるということを
知っていただき、そういった取組みを懸命に行っている生産者を支えていただきたい。

プレミア近江牛の次回の出荷は9月を予定しています。


posted by niiho at 14:32| メディア