2012年09月15日

小さな専門店が生き残るためには「ここだけ、いまだけ、この商品だけ」

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老眼鏡を紛失してしまった。
たぶん、熊本のどこかにあるはず。


日常生活で不便はないのだが、本を読むときに文字がかすんで見えるので疲れる。
仕方がないので近所の眼鏡屋さんへ。


老眼鏡なので100円ショップでも良さそうなものだが
どうせならカッコいいのが欲しい。


近所の眼鏡屋さんは、ブランド物ばかりでフレームだけでも
25,000円とか30,000円はする。
レンズと合わせると50,000円近くする。


なんでこんなに高いの?
10,000円も出せばええのんあるやん?


など質問すると、安いのは中国製ですしフレームが折れやすいなどなど
それなりに専門的な回答をしてくれた。


しかし、いくらなんでも老眼鏡にこの値段は高すぎる。
でも、めっちゃ似合う(自分比)1本があったので心がグラグラと揺らぐ。


とりあえず老眼検査をしてもらうことに。
20分ぐらいあれやこれやと検査したかな。
こういう検査はあまりしないのでさすが専門店と感心することしきり。


1時間ぐらい店主と話しながら迷いに迷って「ちょっと考えさせて。家そこやしまた来ますわ」
てな感じで店をでた。


私が迷ったのは値段もそうなのだが、店主の「買ってくれ」が見え隠れしたからだ。
しかも、出来上がりに1週間程度かかるという。そんなに待てるかいな。


でも、店主がキレイな女性だったら買ったかも知れない。
ハゲ散らかったおっさんでは・・・
(暴言ごめんなさい)


翌日、私用で大阪へ。


JR大阪駅から直結のルクアで時間をつぶしていたらZoff発見。
Zoffといえば国内137店舗もあるチェーン店。
値段も5,250円〜9450円と安いし30分もあればできると言う。


こういう店はあまり好きではないが、時間つぶしで老眼検査をしてもらうことに。
近所の専門店がやったのとまったく同じだ。


ただ違うのは、説明がすごく丁寧で買ってください的なことがまったくない。
若いぽっちゃりした男性だったが、一生懸命に説明するものだから汗だくだ。


15分ぐらいで検査が終わり、まだ時間に余裕があったのでフレームをみることに。
今度は女性のスタッフが対応してくれたのだが、これがまた親切丁寧で5,250円と
7,350円、9,450円の違いなどを説明してくれた。


結局、買ってしまった。


近所の眼鏡専門店、完全に負けてるやん。


個人でやってる眼鏡屋さんは専門店ならではの知識や技術、サービスがウリで
それがチェーン店に太刀打ちできる唯一の強みのはずなのにこれでは生き残れないわけだ。


牛肉だってそうだ。
私が幼いころの牛肉は「ご馳走」感が強かったが、いまはどこででも購入でき
どこででも気軽に食べられる。


そこで当店のような小さな専門店が生き残っていくには、安心、安全、おいしい
だけではダメで、今月初めに高知でお聞きした馬路村農協の東谷組合長がおっしゃっていた、
「ここだけ、いまだけ、この商品だけ」が鍵になるのではないだろうか。


専門店を名乗る以上「プロ」でなければいけない。
知識、技術はもちろんのこと、人間力がものを言う。


あなたは、自分の商品について最低でも1時間は語れますか?


各地の講演でよくこの質問をする。


もちろん私は牛肉のことなら1時間でも2時間でも
黙れと言われるまでしゃべり続ける自信がある。


牛が好き、肉が好き、そしてなによりもプロですから。



posted by niiho at 18:43| 雑記