2012年09月09日

近江牛ロースの赤ワインソース、秋の野菜を添えて

魚や野菜には旬≠ェあるが牛肉には旬らしきものはない。
しかし、季節によって売れ筋が変わってくるのでそれが旬なのかも知れない。

例えば、冬はすき焼きやしゃぶしゃぶ、牛すじを使った煮込み料理
もつ鍋がよく出る。

春から夏にかけては、焼肉やホルモン焼きだ。

ステーキに関して言えば、季節に関係なく年中平均してよく出る。
特にクリスマスシーズンは通常月の倍以上の出荷となる。

ところで、ステーキといえばヒレとサーロインが代表的だが
ヒレはまだしもサーロインはサシがよく入る部位なので、たくさん食べることができない。

当店では、サーロインでもサシが少ないA3あたりを推進している。
理由はいろいろあるのだが、赤身の肉には脂肪燃焼効果のあるL-カルニチンが
豊富に含まれており、アンチエイジング効果もあるのだ。

パイナップルやキューイ、パパイヤなど消化酵素の良いフルーツと一緒に食べるのも
おすすめだ。鉄分、タンパク源が摂取できる。

さて、ステーキで悩むのが焼き方だ。
家庭ではうまく焼けないからと購入を躊躇させる方が多いようだが
実は、ステーキこそ単純で簡単な料理なのだ。

もちろん凝り始めたらキリがないのだが、フライパンを温めて
常温に戻したステーキを両面焼くだけでいいのだ。
あとは、お好みで塩や山葵で食べるとおいしい。

ちなみに、挽き肉の赤身は脂肪燃焼効果が減ってしまうので
やはりステーキがおすすめだ。

本格的な秋のステーキもご紹介しておこう。
かなり面倒だが食卓が華やかになること間違いなしでお時間のある方はお試しあれ。

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材料2人分

ロース肉     2枚
大蒜       2かけ
さつまいも    小2個 (0001、0002)
しめじ      1/2パック
椎茸       2個
栗(むき栗)   2個
玉葱       半個分
三度豆      4〜6本
塩        少々
オリーブ油    適量

☆ソース☆    (0016)
赤ワイン     200ml
砂糖       大匙1杯
みそ       小匙1
バター      10g

下ごしらえ
1.牛ロース肉は常温に戻し、両面に塩をふる
2.10分間置く
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3.玉葱は1cmの輪切り、三度豆はヘタを切り落とす、栗は殻をむく、さつまいもは半分に切り、にんにくはスライスする。
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付け野菜を作る
オーブン皿にクッキングシートを敷き、しめじ、椎茸、栗、さつまいもに塩とオリーブオイルを振り掛ける。
200度に予熱したオーブンで15分間焼く。
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焼く
1.フライパンに油を熱し、輪切りの玉葱を焼く
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2.フライパンに油を熱し、にんにくを炒めお肉を好みの焼き加減で焼く
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湯がく
三度豆は塩茹でする
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ソースを作る
小鍋に赤ワインと砂糖を入れて3分間ほど煮付め、最後にみそとバターを加えとろみをつける
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盛り付け
お皿に玉葱を敷きお肉を乗せ、周りにソースをかけて、焼き野菜と三度豆を飾る
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はい、出来上がり〜♪


世の男性のみなさま、彼女や奥様にいかがですか!


posted by niiho at 19:18| ステーキ

2012年07月17日

ステーキの焼き加減はレア、ミディアム、ウェルダンだけではない

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プロの料理人が、ステーキ肉の焼き加減を確かめるために、
指を使っている場面をよく見かける。

これは「触った感じ」と肉汁の出具合で判断しているのだ。

温度計で肉の内部温度を測る方法もあるが、大きな塊なら有効だが
小さな肉ではあまり役に立たない。

もっとも簡単な方法は肉を切って中身を見ればいいのだが
焼けていないとフライパンに戻し・・・
といった繰り返しを行う場合もあるので気をつけたい。

ところで、ステーキの焼き加減をご存じでしょうか。

ほとんどの方が、レア、ミディアム、ウェルダンと答えるでしょう。

もちろん間違ってはいないのだが、じつは細かく分けると8〜9ぐらい(うる覚えです)
あるんです。

生の状態だと肉の温度が40度、レアで50度です。

その中間、45度の状態をブル(Bieu)といいます。

ブル(Bieu)は表面だけ焼いたもので中はほんのり火が入った程度、
生肉とあまり変わらない状態で肉汁もほとんどでません。



posted by niiho at 12:30| ステーキ

2012年07月07日

赤身肉でたんぱく質を摂ってキレイに痩せる

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ダイエットやアンチエイジング、健康ブームの影響から
赤身肉がよく売れている。

当店の場合、一頭仕入れなので赤身肉ばかり先行すると
ロース肉とのバランスもあり、次の仕入れまで売切れということがしばしばおこる。

逆もしかりなのだが、一頭仕入れしている以上、いたしかたないことなのだ。
必要な部位のみ単品仕入れしたほうが楽なのだが、それでは生産者の顔がみえない。

さて、なぜ赤身肉が人気なのか?

流通価格も関東を中心に、モモなどの赤身系が上昇している。
いずれは、ロースの価格にモモなどの赤身系が同等価格になる可能性もある。
そうなれば、A3あたりの価値が見直され、A5やA4と流通価格が変わらなくなる。

そうなることを願うのだが、道のりは険しい。

ところで、先月よりTシャツが似合う男を目指してダイエットをはじめた。
ダイエットといっても間食をやめて運動をしているだけなのだが牛肉は毎日食べている。
それでも、すでに3kgの減量に成功した。

ご存知のように、人間の体のほとんどは水分でできている。
次に多いのが「たんぱく質」になるのだが、筋肉、骨、皮膚、爪、これらはすべてたんぱく質だ。

ダイエットしている人は、カロリーを控えるために牛肉を食べない、という方が多い。

私の知人で、ダイエット中だから牛肉は食べないという人がいる。
唯一、食べてる肉は鶏のササミだという。
ちなみに、知人は肉屋だ。

牛肉を食べない肉屋って(苦笑)

たしかに体重は落ちている。それは見た目でもはっきりと分かる。
しかし、たんぱく質をしっかり摂れていないので老けてみえるのだ。
つまり、キレイに痩せていないので、それなら前のほうが良いのではと思ってしまう。

私は、ジムのトレーナーの教えもあって、
週2回の筋トレと有酸素運動をやっているのだが、目的は痩せやすい体を作るためだ。

食事に関しては、ある程度の節制はするが、食べるたんぱく質は減らさない。
たんぱく質を減らしてしまうと、筋肉量も落としてしまうので知人のように
体重は減っても、それは筋肉が減っただけなので結果として体脂肪に変化はみられない。
ということになりかねない。

なにかの本に書いてあったのだが、食事制限でたんぱく質を摂らないと
見た目がやつれた感じになり、老けこんだ印象になってしまう。

なぜかと言うと、少ないたんぱく質は、内臓、筋肉、骨といった生きるために
必要なところに補給され、生きるために優先順位が低い、髪の毛や皮膚には行き届かなくなる。

では、どのようなたんぱく質を選んで摂ればいいのか?

というとなのだが、ズバリ赤身肉なのだ!

肉の赤身部分には、L-カルニチン」が多く含まれており
L-カルニチンには、体脂肪の燃焼に役立つ成分が含まれている。

ちなみに、鶏肉や魚には含まれていない。

それだけではない。
赤身の肉は、鉄分も多く、血液を作り代謝を上げるのにも役立つ。
さらに、ビタミンAやビタミンB12、亜鉛なども含まれている。

ウィキペディアにはこう書かれていた。

筋肉中のカルニチンは加齢に伴い減少することが示されており、
また摂取源である食肉を摂る機会も一般的に少なくなるため不足しがちになると言われる。

また近年、脂質によるエネルギー摂取比率の増えている日本人においては、
相対的にカルニチン不足となっている可能性もあり、カルニチンの外部摂取の意義が認められる。

というわけで、赤身肉が売れている直接の理由になるのかどうかは
検証したわけではないので、確実にそうだとは言い切れないのだが、少なくとも
たんぱく質をしっかり摂るには赤身肉が有効だということはおわかりいただけるだろう。

もうひとつ付け加えておくと、ミンチは脂肪燃焼効果が減ってしまう。
ハンバーグなどに調理すると、つなぎに小麦粉などを使うのでカルニチンは少なくなってしまうのだ。

赤身の肉を選ぶなら、ぜひステーキをおすすめしたい。


近江牛ステーキ(→クリック








posted by niiho at 13:54| ステーキ