2012年09月16日

近江長寿牛を食べて健康で長生きしよう!

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「近江牛長寿牛」てなんですか?


昨日この写真をアップしたらこんな質問と言うか問い合わせがあった。

肉牛は、未経産(子供を産んでいない雌牛)が価値があり
牡牛(去勢)よりも高値で取引されます。
※ちなみに私は未経産牛が去勢より価値があるとは思っていません。

子供を産んだ経産牛は、脂が少し黄色くて肉質が硬く、
粗末に扱われることがほとんどで、言葉悪く言えば廃牛扱いです。

加工品になることも多く、精肉として消費者の元へは届かない牛肉です。
それと、近江牛も松阪牛も肥育農家さんが大半なので経産牛は存在しないのです。
※肥育農家さんは、自分ところで子牛を産ませるのではなく8ヵ月ぐらいの子牛を
市場で買ってきます。つまり母牛を持たないのです。

余談ですが、ブランド牛の定義は各団体によって異なります。
たとえば松阪牛は雌牛のみで牡牛(去勢)は除外なので肥育農家さんが大半なのです。

さて、数年前にこのようなイベントをやりました(→クリック

19産した「なかのり号」を美味しい牛肉になるように、再飼育してお肉になった物語です。

牛にとっての幸せとは、おいしく料理してたくさんの人に食べてもらうことです。
いろんな意見、考え方があるかと思いますが少なくとも私はそのように考えています。

実際、なかのり号はものすごくおいしくて食べた方からも絶賛で
通常の近江牛よりおいしかったという声もあったほどです。

いまも多くのリクエストがあるのですが、頻繁に経産牛が出荷されることもなく
たまに繫殖肥育一貫農家の木下さんや後藤さん、藤井さんから経産牛どうですか?
と連絡をいただき、肉にしてから知り合いのレストランや個人で楽しむ程度なのです。

「どうですか?」というのは、もう子供を産めない、つまり種がつかないから
お肉にしてもらえませんか?ということです。

農家さんも私と同じく、廃牛扱いではなく、お肉にしておいしく食べてもらうことが
牛さんのためであると考えているのです。

経産牛のロースは骨付きでドライエージングにしているのだが、他の部位は
肉自体が硬いので細かく切れ目を入れて焼肉としていただいている。

これがほんとうにおいしくて赤身好きにはたまらない味わいなのです。

こんなにおいしい肉を「経産牛」と呼ぶにはあまりにも失礼だということで
私は「近江長寿牛」として商標登録してブランドを立ち上げたのです。

ただ、ホームページでは未販売のためあまり知られていないのが現状で、
それでは、本来の意味をなさないということで現在販売に向けてページ作成中なのだ。

なぜ、近江長寿牛なのか?というネーミングに関する話を少しすると
新宿溝口クリニックの溝口先生の著書「がんになったら肉を食べなさい」に
こんなことが書かれている。

文明化される前の時代のイヌイットの方々は、海の魚を主食としているアザラシや
シロクマの肉を多く食べていたため、身体の中にn-3系脂肪酸であるEPAが高濃度に
含まれていました。

その当時の疾病率を、同程度の経由で文明的な生活をしていたデンマーク人と比較
したものが図-2です。(本には図があります)

イヌイットの人たちは、心筋梗塞の発生率が低かっただけではなく、乾癬、喘息、胃潰瘍
などの発生率も低く、さらにはがんの発生率も低くなっていることがわかります。

ところが、その後、イヌイットの方々は食生活が大きく変わり、現在では多くの方々が
糖尿病や心臓を患い生活習慣病に罹患するようになっていると聞いています。

とまぁ、このようなことがズラズラ〜と書かれているわけだ。

近江長寿牛(ここからはこう呼びます)は、サシがほとんどなく
赤身が強い肉質です。

以前から何度も書いているが、肉の赤身部分にはL-カルニチンが多く含まれており
L-カルニチンには、体脂肪の燃焼に役立つ成分が含まれている。

さらに、赤身の肉は、鉄分も多く、血液を作り代謝を上げるのにも役立ち
ビタミンAやビタミンB12、亜鉛なども含まれている。

ご存知のように、人間の体のほとんどは水分でできている。
次に多いのが「たんぱく質」になるのだが、筋肉、骨、皮膚、爪、
これらはすべてたんぱく質で、ダイエットしている人でカロリーを控えるために
牛肉を食べない、という方が結構多い。

たしかに体重は落ちると思うが、たんぱく質をしっかり摂れていないので
やつれて見えたり、老けてみえる。
タンパク質を摂らなければキレイに痩せないのだ。

私は、仕事の関係上、どうしても外食が多くなるのだが
ある程度の節制はするものの、食べるたんぱく質は減らさない。

たんぱく質を減らしてしまうと、筋肉量も落としてしまうので
体重は減っても、それは筋肉が減っただけのこと、結果として体脂肪に変化はない。

先にも書いたが、食事制限でたんぱく質を摂らないと
見た目がやつれた感じになり、老けこんだ印象になってしまう。

タンパク質は、体内でも作られるがそれはほんのわずかなもの。
少ないたんぱく質は、内臓、筋肉、骨といった生きるために必要なところに補給され、
生きるために優先順位が低い、髪の毛や皮膚には行き届かなくなる。

では、どのようなたんぱく質を選んで摂ればいいのか、というとなのだが、
実は赤身肉が最適なのだ。

私は最強の赤身肉こそ近江長寿牛だと思っている。

その肉質、食感、何と言っても食べた後のスッキリ感は通常の和牛では
味わうことのできない充実感がある。

赤身肉を食べて健康になろう!そして長生きしよう!

これが、近江長寿牛のキャッチフレーズなのだ。

ページ作成中につきご購入いただけるまであと少し、ぜひご期待いただきたい(^^)



posted by niiho at 13:16| 健康

2012年07月09日

糖質1g以下の赤身肉が人気です

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今朝の「特ダネ」でぽっこりおなかの特集をやっていた。

見た目はイケメンなのに、お腹だけがぽっこりしているという男性たちのダイエット。

私も人のことは言えないが、アンチエイジング、健康ブームの影響から
赤身肉が注目されている。

牛肉はダイエットの敵みたいに思われがちだが、じつは、カロリーを制限するより
糖質を制限するほうが効果が高いとの研究が発表されている。

京都の焼肉屋さん(きたやま南山)では、糖質オフの焼肉が人気で、
全国からお客さんが訪れている。

先日、本屋さんで手にとった雑誌には、1食、糖質36gのそばより、
糖質1g以下のステーキがヤセる食事って本当?

という記事が掲載されていた。

ご存知のように、人間の体のほとんどは水分でできている。
次に多いのが「たんぱく質」になるのだが、筋肉、骨、皮膚、爪、
これらはすべてたんぱく質だ。

ダイエットしている人は、カロリーを控えるために牛肉を食べない、
という方が結構多いのではないだろうか。

たしかに体重は落ちると思うが、たんぱく質をしっかり摂れていないので
やつれて見えたり、老けてみえるのだ。
キレイに痩せるには、やはりタンパク質を摂らなければいけないということなのだ。

私は、仕事の関係上、どうしても外食が多くなるのだが
ある程度の節制はするものの、食べるたんぱく質は減らさない。

たんぱく質を減らしてしまうと、筋肉量も落としてしまうので
体重は減っても、それは筋肉が減っただけなので結果として体脂肪に変化はみられない。
ということがおこってしまう。

先にも書いたが、食事制限でたんぱく質を摂らないと
見た目がやつれた感じになり、老けこんだ印象になってしまう。

タンパク質は、体内でも作られるがそれはほんのわずかなもの。
少ないたんぱく質は、内臓、筋肉、骨といった生きるために必要なところに補給され、
生きるために優先順位が低い、髪の毛や皮膚には行き届かなくなる。

では、どのようなたんぱく質を選んで摂ればいいのか?

というとなのだが、赤身肉が最適なのだ。

肉の赤身部分には、L-カルニチン」が多く含まれており
L-カルニチンには、体脂肪の燃焼に役立つ成分が含まれている。

さらに、赤身の肉は、鉄分も多く、血液を作り代謝を上げるのにも役立ち
ビタミンAやビタミンB12、亜鉛なども含まれている。


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ウィキペディアより


筋肉中のカルニチンは加齢に伴い減少することが示されており、
また摂取源である食肉を摂る機会も一般的に少なくなるため不足しがちになると言われる。

また近年、脂質によるエネルギー摂取比率の増えている日本人においては、
相対的にカルニチン不足となっている可能性もあり、カルニチンの外部摂取の意義が認められる。

というわけで、赤身肉が売れている直接の理由になるのかどうかは
検証したわけではないので、確実にそうだとは言い切れないのだが、少なくとも
たんぱく質をしっかり摂るには赤身肉が有効だということはおわかりいただけるだろう。

もうひとつ付け加えておくと、ミンチは脂肪燃焼効果が減ってしまう。
ハンバーグなどに調理すると、つなぎに小麦粉などを使うのでカルニチンは
少なくなってしまうのだ。

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とは言っても、食べ過ぎはよくない。

上質な牛肉を少しずつがよろしいかと。


近江牛ステーキ(→クリック



posted by niiho at 11:23| 健康

2012年07月08日

筋細胞外脂肪(EMCL)について

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明後日から北海道入りするのだが、講演のレジメを作成していて
「エシカル」と「健康」が今後の畜産業界においてキーワードになる予感がする。

いや、予感ではなく確信だ。
そうなるように道をつけなければいけないと思う。

ということで、「健康」のカテゴリを作成したので、過去の記事を編集したものや
新しく付け加えたものを書いていこうと思う。

ご興味のある方は、「健康」のカテゴリをご覧ください。
これから書きためていきます。


「EMCL」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?


EMCLとは、筋細胞外脂肪のことで、筋肉の隙間に入り込むと、筋繊維の収縮を妨げ
結果、お腹がたるんでしまうというわけです。

筋肉は常に新しい細胞と入れ替わっていて
新しい筋肉の元になる細胞を筋衛星細胞と言います。

本来ならば筋肉になるはずである、筋衛星細胞が、
脂肪に変わってしまったもの、これがEMCLなのです。

脂肪になってしまう原因は、運動不足とタンパク質の不足です。

無理なダイエットによって、筋肉のたんぱく質が不足すると、
成長因子が減少し、筋肉が霜降りになってしまうのです。

つまりは、お腹のたるみは"サシ"というわけだ。

1年ほど前にテレビ番組でも特集されていたが、
その番組では牛に例えて解説していた。

たんぱく質が足りないと痩せていき、成長因子の分泌も減少するため、
筋肉の霜降り化につながる。

人間は、たるみたくてたるんでいるわけではないのだが
牛の場合は、肥育段階で意図的にサシを入れるので、
逆に霜降りにならなければ評価されない。

それが技術でもあるのだが、結局サシは脂なので
よく考えてみれば分かることなのだが、たくさん食べればくどくもなるし
胃もたれして当然なのだ。

グルメ番組でレポーターが、とろけますねー
なんて言ってる場面をみかけるが、そりゃ脂だからとろけわけだ。

当店の場合は、生産者にできるだけ赤身になるよう育ててもらっているのだが
それでも、遺伝的血統によってロース系にはサシが入ってしまう。

格付けが低くても、部位によってはサシが入ることがある。

牛肉の評価は、見た目(サシ)重視の格付けで決まるのだが
味はあまり重要視されていない。

だから、A5だからといって「おいしい牛肉」だとは限らないし
A4でもA3でも、おいしい牛肉がたくさんある。

それを見極めるのが、私たちの仕事なのだ。

また、どうやったらおいしくなるのかを工夫しながら
熟成させたり、精肉にするタイミングを計ったりすることも
長年の経験と知識がなせる技といえるだろう。

さて、たるみの原因となるEMCLを増殖させないようようにするために、
タンパク質の摂取は必要ということになるわけだが、では、どのようにして
タンパク質を選んで摂っていけばいいのでしょうか。

それは、赤身肉を食べることなのです。

肉の赤身部分にはL-カルニチンが多く含まれていて
L-カルニチンは体脂肪の燃焼に役立つ成分が含まれています。

つづく
posted by niiho at 14:38| 健康